グランドゥール

現在の形になる前は家具屋を営んでいたけど、当時は家具といえば郊外の大きな店舗で購入することが当たり前になり始めた影響もあり、売り上げが落ち込み始め、このままの形でこの場所で今まで通り家具屋を営み続けることに無理があるかなと感じ始めていました。
川越の中でも最も賑わいの多いクレアモール通り（当時はサンロード）に面している好立地であることから、テナントとしての需要・賃貸マンションとしての需要を鑑みた上で「体力がある今のうちに行動を起こさなければ」と思い、大規模な計画に取り組むことを決意しました。

まずは、営業の堀江さんを始め社内の全ての人が真面目で熱意があったこと。担当の堀江さんは計画の実行まで2年近く通ってもらったんじゃないかな。
川越の地で長年経営されているので安心感もあったし、何より「一緒に川越の地をより良くしていこう」という情熱や信頼を感じられる会社でしたね。
現在の社長とは同級生だったり、家具屋時代に家具製造のための木材を川木さんから仕入れていたこともあったので全く知らない会社ではなかったけど、土地活用としての相談は初めてでした。そんな中でも川木さんは建てて終わりではなくその後の賃貸管理までワンストップでお願いできるところにも大きな安心を感じました。

先代の会長の頃から、借り入れをした経験がなく今回初めてで尚且つ億単位の大きな融資を受けるにあたって、テナントは入ってくれるのか・居室は満室になるのか？万が一の際はきちんと返済ができるのか？
という不安はありました。
とはいえ、やるからには大きな決断と踏ん切りも必要だと思う。
なので「体力のある今のうちに」というところが一番ポイントでしたね。

やはり、床下収納とロフトかな。収納スペースが多いのは良いと思う。
外観のデザインも街並みに上手に馴染んでいてルネスマンションで間違いなかったと感じています。
当初は単身世帯向けの居室だけではなく、1階2階のテナントの上にあたる3階部分はファミリー向けの居室があっても良いかと相談しましたが、それについては今でも「あっても良かったのでは？」と思いますね。
好立地で良いマンションとはいえ、10年も経過するとそれなりに人気は落ちてくるので、最近は専務からのアドバイスで、Wi-Hi環境の導入や部屋干し用の設備導入など、入居者さんの細かいニーズにも応えるようにして、値段を下げず付加価値を加えていく方向で取り組んでいます。

居室に関しては、完成後すぐに満室になり、テナント部分も運良く丸広さんが借り上げてくれることになり、1階にGAPさんが入った状態でスタートできて良かったです。
賃貸管理に関しても、入居者さんへのサポートは24時間体制で受け付けていることや、定期的に入居者さんの声やレポートもくれるので、賃貸管理は全てお任せできているので助かってます。

川木建設の「人」にたいしては90点！
ただ、会社全体としては70点くらいかな。
先にも言った通り、人は真面目で問題ないんですが、ちょうど今実行している大規模改修工事の際にもう少し企業努力などでこちらを支援して欲しかったなと思います。
もともと予定していた大規模改修に対して、もちろん備えや蓄えをしていたんですが、現在の世界情勢や物価の上昇などで、予定していた金額をかなり大きく上回ってしまったので、丁寧な説明や提案、この時までに何か打つ手はなかったのかなど、会社組織全体としてもう少し努力してほしいという感想はあります。