3/12(水)「第98回不動産相続勉強会」を開催しました
2025年3月12日(水)ウェスタ川越にて「第98回不動産相続勉強会」を開催しました。2月からスタートした20クールも全5回の折り返し地点を迎えました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
今回は、「STEP3~相続税と不動産評価~」がテーマでした。いざ相続が発生したとき、相続税の納税が困難で受け継いだ財産を手放す結果になってしまっては、遺された方の想いは実現されなくなってしまいます。誰に何を遺すのかを決めると同時に、その財産を受け取る方には相続税がかかるのかどうか、相続税額はどのくらいになるのかを事前に把握しておくことも大切です。
前半では相続税の税率や基礎控除についてポイントを押さえてから、実際の相続税計算の仕組みについてご説明しました。続く後半では、不動産の財産評価の仕方について解説していきました。最後に、「不良不動産相続事例」と題して、相続人の方が不動産にまつわるトラブルに巻き込まれてしまった事例などをご紹介させていただきました。
相続税を計算するためには、各財産の評価額を算出する必要があります。なかでも土地・建物といった不動産は評価方法が少々複雑になりますが、「土地」については「路線価(相続税路線価)」を用いて評価するのが基本となります。道路ごとに設定された「路線価」は、その道路に接する土地の1㎡あたりの評価額を示しています。該当する土地の面積と路線価がわかれば、ご自身でも評価額の目安が把握できると思います。
土地の個性(変形している・高低差がある等)によっては、路線価で算出した評価額を減額補正することができたり、そもそも路線価では評価ができない地域(倍率地域)があったりと、実際の評価方法は複雑です。個別の評価額算出や、正確な相続税の計算につきましては、相続税を専門に扱われている税理士さんにご相談することをお勧めいたします。
次回は「STEP4~納税・節税の対策方法~」をお話しします。STEP3の内容を踏まえて、実際に相続税がかかることが分かったら、納税資金の準備や節税についてもご検討されることと思います。皆様の相続対策にお役立ていただけるヒントになれば幸いです。